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【ストーリー考察】ホロウナイト 〜HOLLOW KNIGHT〜 ※物語のネタバレと解説

この記事は、悲しくはかない虫たちのネタバレ満載です・・・。

いつもとは違う物悲しい雰囲気が漂っています。

あなたには、その点に注意して読み進めて頂きたいと思います。

 

 

ここではないどこか、別の世界

そこは虫たちが文明を築き上げた世界がありました

虫達の暮らす世界に、たった1つ、外界との交流を絶たれた町がありました。

ダートマウスと呼ばれたその町は、かつては王宮への参勤や交易目的の旅人がたくさん訪れていたそうです。

今ではそんな頃の面影は何一つ感じられず、静穏を好む老人と閉ざされた施設だけが残されています。

ある時、若い虫の夫婦が町へ越してきて雑貨屋を営むようになりました。

時おり訪れる命知らずの冒険者達に土産物を提供して生活しているのでしょうか、昼とも夜とも知れず町の真ん中にある井戸へ潜っては何かを調達する姿が目撃されています。

町には昔から、王都へと通じる道がありました。

幾つにも枝分かれして地中の奥深くへと道は伸びています。

この道は使われなくなって久しいようで、苔むして朽ち始めています。

幾らか前に王都で流行病がありました。

賢王の治める国で、原因不明の奇病が蔓延ったのです。

王は直ちに、自らが中心となり原因究明に乗り出しました。

幾千幾万の犠牲を出そうとも奇病を封じ込める、その強い意思で研究は進められていきます。

研究の対象は、魂の深淵を探る秘術にまで及びました。

奇病は健康な人そうでない人を問わず、徐々に人々の心を蝕んでいきました。

奇病により精神に支障をきたした虫は光を求めさまよい歩き回るようになり、いつしか自我を失いました。

奇病を避け逃げ惑う虫たちの中には、恐怖に苛まれて精神に支障をきたす虫が出始めました。

彼らが頼れるのは王ただ一人。

王はこの事態を重く受け止め、多種族の力を借りながらも封じ込めの手立てを探します。

感染の拡大を防ぐため王は町の門を封鎖し、女王を離れに住まわせました。奇病を抑え込むために、狂気の実験を行なったとも言われています。

奇病は健康な者を不安へと駆り立て、そしてある時、死体が動くという噂が王都を駆け巡りました。

噂を確かめに行った者は戻らず、王都にも動く死体は現れました。

奇病はいつしか光輝の病と呼ばれるようになりました。

それに汚染された者は光を求め彷徨い歩くのです。

死者とも生者ともわからぬ姿で・・・。

 

王の研究によると、王国には生命の種と呼ばれる不思議な単細胞生物が住んでいたようです。

この生命の種はいつからか汚染されており、光輝の種と呼ばれ、奇病の媒介者となりました。

王が原因を突き止めてなおも汚染は広がり続けていきました。

王は狂気の実験を繰り返し、奇病を封じる策を見つけました。

それはソウルの秘術の深淵、光を求めぬ依り代に奇病を取り込ませて封印を行うというもの。

王は光のささぬ魂を小さな騎士の体に埋め込みました。やがて騎士は成長し奇病の元凶である光輝の種を自らその体に取り込み、封印されました。

これが後の世に言うホロウナイトの封印です。

封印と維持にはクモ族、クラゲ族、カマキリ族に加えてハチ族も力を貸しての地下世界が団結した形で行われました。

封印から漏れ出た光輝の種は、何かに導かれるように新たな依り代を求め地下世界を再び蝕みました。

王はついに封印を諦め、自らと居城を夢の世界へと転移させ・・・。

 

 物語は闇とともに

ある時、ダートマウスの外れ、今は使われなくなった王の道から小さな騎士が現れました。

騎士は何かに導かれるように地下世界へと向かいます。

地下は奇病に侵され、獣と呼ばれるようになったムシ達で溢れていました。

あちらこちらに冒険者や王都の住民の骸が転がっています。

彼もまた、これらの骸と肩を並べる日が近いかもしれません。

王国には今もなお奇病の感染を免れ、ひっそりと暮らす人々が居るといいます。

ある者は鍛冶を、ある者は隠者として身を潜め、僻地で魔術を営む者もいるでしょう、女王の子孫も生きているという噂もありました。

意思をもたないウジムシのような生物や、排他的で武闘派であるカマキリ一族、狡猾なクモ族は勢力として未だ健在です。

近づくときは縄張りに踏み込んでいないか十分に気にする必要があるでしょう、でないと鋭い鎌や牙でばっさり・・・。

王国は近代的な設備も整えられていたようです、その最たるものがトラムでしょう。

王国内に2か所あるトラムは、もはや打ち捨てられてはいるものの今でも十分に使えると言われています。

王都ではその昔、交易資源として水晶を扱っていました。

その名残が水晶山に残っています。取りつくせないほどの量が眠っています

使われなくなった鉱山の奥には恐ろしい巨躯のゴーレムが横たわり、ゆっくりと朽ちています。

地下世界の「獣」達は、命を亡くした抜けがらに宿ります。

それは周囲の生物を汚染し感染者を次々と増やしました。

 王の威光

古代種の生き残りである王ウィルムは奇病の封じ込めのために虚無の存在を生み出しました。その新たな依り代こそが、あの小さな騎士です。

王は光を求める病の研究を進め光の性質を知るうちに、闇が光を飲み込む性質を発見したのです。そして、それは自らの進化への道筋と悟りました。ここに王は強大な光の力を操る術を見つけ出し、民の尊敬と崇拝の対象となり王国は隆盛を迎えるのです。

これにはマダム・モノモンの協力がありました。

彼女は教師である前に、元々の家計が夢見術という古から伝わる魔術に精通していました。この術は現実と夢の間にある世界へ干渉することが出来ます。そこでモノモンは、虫たちの夢に干渉するラディアンスの存在を知るのです。

光より得られるソウルの秘術、その膨大な力に目をつけたソウルの師は王と共に忌まわしい実験を続けます。その身を徐々に汚染されながら・・・。

 王は夢見術の力に傾倒し、ソウルの師は奇病は全てその根源であるソウルの力でもって御しきれると信じて疑いませんでした。

しかしそれは叶いませんでした。王の知識と研究をもってなおも拡がる感染の中、王は姿を消すのでした。王の肉体は夢の世界でその生を終えてしまいました。

古代種である王ウィルムは元々は巨大なイモムシのような姿だったといいます。

脱皮を繰り返し姿を小さく変え、脱皮した皮の破片がいまなお地下深く降り積もる場所があります。

王族の系譜

次に今も残る女王の系譜について考えるとしましょう。

彼女は王宮から遥か離れた緑の小道の先に住むようになりました、これは王の意向であり、王国を知る最後の生き残りになるでしょう。

彼女の住む庭先のすぐ近く、緑の小道では不思議な人影を見かけることがあります。

長い針と糸を巧みに繰りながら深い緑の奥へと少女は消えていきました。

彼女はホーネット、王とクモ族の女王ヘラーとの間で政略的な取り組みがなされ、その時に産まれたと言われています。

今では恐るべき釘の使い手として、小さな騎士の行く手を阻みます。

しかし彼の可能性を目の当たりにして、自らの希望を託しました。

小さな騎士は闇の淵より出で来たりて、光もまたはらからのうちにて鎮めん

ある虫は彼を虚無の落とし子といい、ある虫は闇そのものといいます。

王国のどこかにアビスと呼ばれる、打ち捨てられた虫達の墓場があります。積み重なった亡骸は、失われてなおも闇の意思を残しています。

光を封印するための意思を。

小さな騎士もまた、打ち捨てられた器の1つでした。しかし彼は夢見の守護者により導かれ、王の道を歩きだすのでした。

王の試みは幾度となく繰り返されました、道半ばで倒れた同胞達。

小さな騎士は何に導かれ、何を手にするために王国を駆け回るのでしょう。

 廃墟に見る繁栄の影

みなさんはホロウナイトの封印は見つけましたか?

封印はかつて3人の夢見の守護者により施されました。

ですがそれは完全なものではなかったのです。

小さな騎士はその身に守護者を取り込み、自らが封印となり光を封じる旅に出ます。

そして夢見師の生き残りの力を借り、夢の間(はざま)に干渉する力を得るのでした。

道行を同じくしてクィレルという騎士と知り合います。

彼はモノモンの意思に導かれ小さな騎士を助けます。役目を終え座りこむクィレルに別れを告げ、小さな器は王の意思との接触を試みます。

真実に迫ろうとする者に、夢見の釘は真なる力を解放しました。

遠い昔、カマキリ族と王国は争いが絶えませんでした。

しかし王ウィルムは奇病の脅威を前に停戦を選びました。

四人いるカマキリ族長の一人はある日、汚染されて行方をくらませました。

残された3人の族長達は、長い間、暗闇の巣から押し寄せる獣を防いでいました。

彼らは強さを示した者を認め、最大の礼節を重んじる部族です。

停戦後も引き続き、今なお獣の脅威は防がれ続けています。

王ウィルムはその昔、数々の実験を重ねおびただしい数の失敗作、壊れた器を生み出しました。それらは一つを除き全て破棄され、アビスの遥か下に埋もれています。

 小さな騎士の躍動

小さな騎士は、カタツムリ族に伝わるソウルの技を使いこなし、夢見師の力を得るだけでなく、虚無を束ねるまでに成長しました。そして、夢見の一族に伝わる夢の釘、その真の力を覚醒させます。

そして新たな器として、死闘の末にホロウナイトを封印から解き放ちました。汚染は黒卵の神殿を蝕み始めており、ホロウナイトを飲み込みました。なぜ汚染はホロウナイトに集まったのでしょう、ホーネットは気づいていました。

弱ったホロウナイトを糸で縛り上げ、その謎を明らかにするよう小さな騎士に叫びます。ドリームネイルがホロウナイトの中に巣食う狂気を暴きます。

古き光と呼ばれる、ハロウネストの文明が興るよりもさらに昔に存在した光の神。ラディアンスは蛾の一族(先見者の祖先)を生み、蛾の一族はラディアンスを崇め敬い時を過ごしていた。しかし神なる光として崇められたラディアンスも、自らを否定する意思には敵意をもって対峙します。虫達を意思なき骸として光に向かわせていた元凶は、現れた小さな騎士に敗れ去りました。

ラディアンスのもつ強大な力を消しさるため、小さな騎士は仮面を脱ぎ捨て虚無の本性を現します。夢の中に駆けつけたホロウナイトは、ラディアンスの自由をうばい、小さな騎士はラディアンスに向かって虚無の触手を打ち付けます。ラディアンスの身体から光が漏れ、古の神は滅びました。

アビスの底で顛末を見守っていた、打ち捨てられた器達は闇へと帰りました。

ホーネットは夢見術士として、自身に流れる力を受け入れ暮らしています。

 

解説

ダートマウス: ニューハンプシャー州に同名の学校がある。

ホロウナイト :虚無の騎士、現在封印されているホロウナイトは完全に成長した器。そして後の主人公を指す。

人柱として封印の要に納まっている。

 

・小さな騎士(主人公)

アビスに打ち捨てられていた【器】の失敗作。失われた同胞の意思によりアビスから抜け出た後、汚染された王国をさまよう。闇の意思を聞き、光の汚染を自ら止めるべく【次世代の虚無の器】となった。クィレル・モノモン・ホーネットの協力の元で古の光神ラディアンスが封印されている夢の世界でラディアンスと対峙した。影は光と混ざり、文字通り虚無となり消えていった・・・。

 

・ホーネット

王ウィルムと獣者ヘラーの政略的な婚礼で生まれた。
夢見術を扱うことができ、王の印を守護する役目を担っていた。

王の印が小さな騎士を認めたことをきっかけに、協力を開始する。ラディアンスとの戦いの際は夢の世界へ導く。ラディアンスが滅びた世界で、黒卵の神殿の監理者として過ごす。

 

・白いレディ

女王。植物の形態を得て自らを抑えている。身体から伸びている根によって世界の状況を知り得ているようであり、封印の器であるホロウナイトが弱まりつつあること、そして主人公が為すべきことの知恵を授けた。

・夢見の守護者

監視者ルリエン、獣者ヘラー、教師モノモンの三人。ホロウナイトの封印を強めるため、黒卵の神殿を夢見術で封じていた。

 

→監視者ルリエン
ハロウネストを尖塔から監視する役目を担っていた。王に心酔していた。

→獣者ヘラー
クモ族の女王。王ウィルムとの契約で王の子であるホーネットを産んでいる。

→教師モノモン
かつて王と共にラディアンスや夢の研究を行っていた。夢見の守護者の一人として汚染(ラディアンスの封印)に力を貸しつつも、後に封印が破られることを予見しており、クィレルに使命を与えていた。

・ヴェスパ

ハロウネストに存在するハイブ(ハチの種族)の女王。王ウィルムが行おうとしていた実験についても知識を持っている。ハロウネストと敵対こそしていないがウィルムの試みには否定的であり、あらゆるものに滅びが訪れることを受け入れなければならないと悟っている。

 

 

ラディアンス

ラディアンスは夢見術士の部屋で一瞬だけ姿を見せ、後はラストバトルにしか登場しない。が、断片的に言葉だけを汚染者に残している場合もあるようだ。汚染・病の元凶にして古い光の神

 

-カタツムリの霊媒師-
あれも哀れな生き物よ… おまえの存在に大いに恐怖したであろう。
かつてはあれも大人しかったのだが、この洞穴に満ちている悪しき空気によって、古の怒りを吹き込まれてしまったのだ。

 

-マイラ-
ああ、折れた釘とともに騎士を埋め、愛らしく蒼白のレディを埋め、
すりきれたガウンを着た司祭を埋め、かがやく王冠をかぶった物乞いを埋めよううう!

 

 闇と光の物語は、無へと還流することで帰結していくのでありました。